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子どもにはいつからスマホを持たせる?適切なタイミングとスマホ中毒の防止策

2022/06/24
家庭・悩み

家事時間の確保や移動中におとなしくしてもらうため、小さい子どもにスマホを与えているご家庭は少なくありません。お気に入りのゲームや動画などを見ている間は楽しそうで、泣くこともないので助かっていると感じている親御さんも多いでしょう。小学校に上がるくらいの年齢になると、ゲームに夢中になる子どももいます。しかし、スマホを取り上げると機嫌が悪くなったり、スマホに熱中しすぎて勉強が手につかなくなったりなど、昨今スマホ依存症を気にされている方も増えてきました。

子どもにはいつからスマホを持たせる?

子どもが小さいうちからスマホを持たせると、依存しやすくなるのでしょうか。ここでは、いつ頃からスマホを与えて良いかについて考えていきます。

もしもの時のため低学年から持たせるのも良い

「連絡が取りやすい」「ある程度の分別はついているはずだから」と、子どもが小学生のうちからスマホを持たせる家庭は少なくないはず。迷子になってしまった・不審者に遭遇してしまったといった時に、小学校の低学年のうちはうまく他人や親以外の大人を頼れません。万が一の事態を考えると、すぐに親を頼れるように、小学校の低学年のうちからスマホを操作できるように教育しておくのも1つの手だと言えます。もしもの時の備えとして、小学校低学年のうちからスマホに慣れさせておくのも良いでしょう。

低年齢の子どもにスマホを持たせる場合はフィルタリングなどの対策を

動画サイトやゲームなどには、子どもには有害なコンテンツが含まれている場合があります。性的なもの・暴力的なものなどさまざまです。また、健全に見えるコミュニティやSNSに悪意が潜んでいるケースもあります。そうした環境に触れさせないようにするため、特に低年齢の子どもにスマーフォンを持たせる時は、フィルタリングをしっかり行いましょう。設定の仕方がわからない時はそのままにせず、自身で調べるほか、店舗の店員の方やサポートセンターに聞いて、親が理解することが大切です。

子どもにスマホを持たせるメリット・デメリット

子どもにスマートフォンを持たせることには、メリット・デメリットがあります。スマホ中毒やスマホ依存症のことを考えるとデメリットのほうが多いようにも思えますが、適切に使えばスマホはとても便利なツールです。良い点と悪い点を把握して、子どもにあった使い方をしましょう。

メリット1.連絡がスムーズに取れる

学校帰りや塾帰りなどの際に、子どもと連絡が取りやすくなります。遊びに行く・帰るなどのタイミングで連絡するようにルールを決めておけば、誰といつどこで何をしていたかが把握しやすくなり、万が一のトラブルの際にも安心です。位置情報共有アプリやGPS機能を使うことで、より子どもの居場所を把握しやすくなるので、連絡がつかないような時の対策もあわせてしておくと良いでしょう。

メリット2 調べものをするクセが身につく

子どもが何かに興味を示した時に、検索エンジンやSNS、動画サイトなどには答えがあります。わからないことをすぐに調べられるため、「わからない時は調べる」というクセが身につくでしょう。1つ気にしておきたいのは、答えが複数ある場合や誤った情報です。子どもが何か調べものをしていたら、何を調べてどんな答えが見つかったか聞くようにし、知識の偏りや誤情報を正すようにフォローするのが望ましいと言えます。

メリット3 有事の際の備えになる

起こっては欲しくないことですが、事件や事故、天災等の時に子どもと連絡が取れる手段としてスマートフォンが役立ちます。特に、学校や塾へ行っている最中にこうした事態に巻き込まれた場合、連絡が取れるようにしてあると安心です。また、何らかの事情で親に連絡を取る必要に迫られるケースもあるでしょう。スマートフォンを持たせておけば、そうした子どもからのアクションの手助けにもなります。

デメリット1 スマホ中毒・スマホ依存のリスク

子どもは自分の楽しいことにはとことんのめりこみます。そのため、スマホが片時も手放せなくなるスマホ中毒や依存症になる恐れがあることが、大きなデメリットです。スマホで遊べるゲームやSNSは、自身だけでなく友達とのコミュニケーションの手段でもあるので、「途中でやめる」ことが難しく、一層スマホが手放せなくなり、やがて依存症になってしまう子どももいます。また、誰よりも情報を得たい・自ら発信したいという気持ちに歯止めがかからず、SNSがやめられなくなるケースも見受けられます。そうなってしまっては、無理にスマホを取り上げるのは逆効果になりかねません。依存症になってしまう前に、家庭内でのルールを作り守る必要があります。

デメリット2 有害なサイトやアプリの閲覧

以前、動画サイトで子ども向けコンテンツを装った有害コンテンツが話題になりました。一見すると子ども向けに見えるため、親の目もすり抜けてしまっていたのです。そうした一見してわからない有害コンテンツはもちろん、フィルタリング機能を使用していないと、有害サイトやアプリと子どもが接触してしまう恐れがあります。 有害なコンテンツに触れてしまうと精神的なダメージを受けるのにくわえ、子どもをターゲットにした犯罪に巻き込まれるといった事態になることも考えられます。フィルタリング機能の有効化だけでなく、子どもがどういったコンテンツに目を通したのかを確認できるようにしておくことが望ましいと言えます。

子どものスマホ依存で考えられるリスク

子どもがスマホを手放せないようになってしまった場合には、どういったリスクが考えられるのでしょうか。ここでは、主に考えられるスマホ依存の弊害について解説します。

生活リズムの乱れ

学校が終わって家に帰ってから眠くなるまでスマホがやめられず、どんどんと夜更かしが酷くなっていきます。そうなると、朝起きることができずに遅刻したり、学校へ行く意欲がなくなったりと、生活リズムが乱れます。また、食事も「お腹が空いたら食べる」のように、家族とは異なった時間帯に摂るようになる子も。さらに、早くスマホに戻りたいがために、なるべくさっと食べてしまいたいので、食事内容が偏ってしまい、偏食や減量、肥満につながる恐れもあります。

勉強・課題に手がつかなくなる

学校の勉強や課題、宿題などをする時間もスマホに充ててしまい、学力が低下する恐れがあります。子ども部屋があるご家庭では、勉強すると言って自室にこもり、スマートフォンでゲームやSNSなどをしていることも。勉強が遅れると学校での成績が下がったり、授業についていけなくなったりして、場合によっては学校へ行くことが苦痛になります。その結果、ますますスマホにのめりこんでしまうため、悪循環となってしまいます。

姿勢・首・手指などへの悪影響

姿勢が悪くなるのも、スマホ依存症の弊害です。肩こりや猫背などが原因で、頭痛に悩まされる場合もあります。ストレートネック(首の骨がまっすぐになってしまう症状)のように、首の骨への影響も心配です。また、スマホをずっと持っているので手の指に痛みやしびれ、変形が生じるテキストサム損傷と呼ばれる症状もあります。

目への悪影響

スマホの画面をずっと見ていると瞬きの回数が減り、目が乾きます。ドライアイは、単に目が乾くだけではありません。涙には目を守る働きがあるので、乾燥するということは目の健康が阻害されることに他なりません。また、長時間同じ距離で画面を見続けるため眼精疲労にもなりやすくなります。症状が深刻化すると、目だけではなく首や肩のこり、頭痛、吐き気など日常生活に支障をきたすこともあるのです。

コミュニケーション不足になる

子どもがスマホ依存症になると、家庭内でのコミュニケーションが少なくなります。目の前の家族とやり取りするよりも、スマートフォンを介したつながりやコンテンツのほうが楽しいと感じているためです。また、楽しくはないのにやめられない状況に陥っているケースもあります。スマートフォンでは文字や画像を通したやり取りが主になるため、対人能力が育ちにくくなるのも問題です。相手の表情が読めない、自身で表情がつくれないといった課題が生まれる可能性があります。また、オンライン上の付き合いは簡単に断ち切ってしまうこともできます。現実ではそうはいかないことも多々あるため、自分が苦手な人とどう付き合うかを学ぶ機会の損失にもつながるでしょう。

スマホの制限・ルールをつくる時のポイント

子どもにふさわしくないコンテンツをシャットアウトしてくれる機能です。アプリを使う・契約時にオプションを追加することで利用できます。キッズ用スマホだとより安心できるでしょう。気をつけたいのは、子どもに相談せずにフィルタリングすることです。子どもがスマホを使ってやりたいことが、フィルタリング機能のせいでできないとなると、親に不信感を抱くきっかけになります。親子で相談して、やっていいこととダメなことをお互いに認識しておきましょう。

スマホの利用時間を決める

夜は○時まで、と時間を決めても良いですし、××するまで、のようにタイミングで区切ってもいいでしょう。大切なのは、約束した通りにスマホの利用をやめることです。また、子どもによっては自分で決めたほうが動けるタイプの子もいるため、子どもに利用時間を決めてもらうのも1つの手です。約束通り止められたら褒めてあげると、自制心も育ちやすくなります。やってはいけないのが、親が約束にルーズになることです。話し合って決めたことは、お互いに守るようにしましょう。

スマホの利用場所を決める

例えば、自室ではなく親の目が届くリビングでのみ使用をするといったルールです。利用時間を把握しやすくなるメリットもあります。ただし、年齢が上がるにつれ反抗期や思春期を迎えると、リビングだけで使用させるのはなかなか難しいことがあるのも現実。利用場所を決めるのが難しい時は、家でのスマホ保管場所を決めておき、利用時間が過ぎたらそこに片付けるようにするといった方法も有効です。

アプリのダウンロードは適宜相談

ゲームやSNSは次々と新しいアプリが登場しています。中には課金して使用するアプリもあるため、ダウンロードする前に利用用途や課金額について相談するように子どもに言い聞かせましょう。また、親に黙って課金することができないようにしておく対策も必要です。小さいお子さんの場合、課金されるとは知らずに買物をしてしまうこともあります。利用料金の明細を見て気づいたという事例もあるので、前もって課金対策はしておきましょう。

個人情報の取り扱いについて

自分の名前や顔、住所、通っている学校など、個人情報の取り扱いについてはしっかり認識しておく必要があります。自分だけでなく、親や子どもの友人の情報も同様です。これらの情報が悪意ある第三者に利用されると、いじめや犯罪などに巻き込まれる恐れがあります。また、親の仕事に関する情報が漏れてしまうと、仕事に支障をきたすリスクがあることも知っておきましょう。SNSを利用するお子さん自身はもちろん、ネットリテラシー(インターネットの自称・情報の真偽を正しく判断する力)については改めて学んでおくと安心です子どもにスマートフォンを与えるのには、メリットもあればデメリットもあります。また、適切に与えないとスマホ中毒やスマホ依存症になってしまうリスクもあることから、親は細心の注意を払っておかなくてはいけません。ですが、未知の知識に触れる機会が増えることで、子どもの成長につながる・離れていてもすぐに連絡を取り合えるといった大きなメリットもあります。そのため、小学校の低学年ごろからスマホに慣れさせておくのが得策と言えるでしょう。 また、スマートフォンの取り扱いについては、親子で相談してルールを決め、お互いに守る・守らせるようにすれば、親子関係もより良いものになっていくはずです。スマーフォンを適切に使いこなせるように、親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。 。

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