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保育園の栄養士面接における志望動機の伝え方・自己PRで伝えるべきポイント

2023/01/20
お知らせ(保育コラム)資格・仕事学び・育み

栄養士の活躍の場は、学校や病院などの給食だけでなく保育園にもあります。ここでは「保育園で働きたい」と考えている栄養士の方へ向けた面接や自己PR対策、志望動機の伝え方をまとめました。あわせて、採用面接の流れや面接に向けた事前準備も紹介します。

保育園の栄養士になるための面接でよく聞かれる質問

保育園の栄養士として働くためには、栄養士として十分なスキル・経験があっても、保育園の採用面接をパスできなければ意味がありません。保育園の採用面接で、実際によく聞かれる質問例を紹介します。自分ならどのように答えるか、質問例をみてシミュレーションしてみましょう。

この職場(保育園)を選んだ理由

「なぜこの職場を選んだのですか?」や「当園を選んだ志望動機は?」など、志望動機に対する質問です。
応募者の志望動機を通して、「うちの園にどれだけ関心を寄せてくれているのか」、「どのように貢献してくれそうか」という点を、保育園側は見極めようとしています。どの保育園でも確実に訊かれる質問ですので、自分の言葉できちんと答えられるようにしておきましょう。

保育園の栄養士を志した理由・きっかけ

この質問には、保育園の栄養士としての適性や熱意を知りたいという意図があります。子ども好きであることはもちろんですが、給食や食事に関する思い出、保育園の栄養士に対する憧れを具体的に伝えることが大切です。エピソードを交えて話すと具体性が高まり、「自分の言葉で伝えようとしている」と、好印象を残せます。

自分の長所と短所

「自分の長所と短所を的確に把握できているか」、「その長所と短所をどのように仕事へ活かせるか」といった点がみられています。自分の強みと弱みを客観的に把握したうえで、具体的なエピソードを交えて答えられるようにしておくとよいです。

学生時代(大学時代・短大時代等)に注力したこと

「学業以外で、学生時代に打ち込んだことはありますか」という質問もよく聞かれます。サークル活動やボランティア活動の経験があれば、その点をできるだけ具体的に伝えましょう。とくに栄養士の採用面接の場合、食育や料理に関するボランティア活動への参加経験があると、意気込みに説得力を持たせられます。

どんな栄養士を目指したいか

「仮に採用された後、どんな栄養士を目指したいか」という質問です。採用後も自己研鑽を怠ることなく向上していける人材なのか、目標を持って努力を続けられる人材なのか、といった点がみられています。「保育士さんや調理師さんと調和のとれる栄養士」、「食を通して子どもたちと保護者の方の支えになれる栄養士」など、自身が理想とする栄養士像を明確にしておきましょう。また、その保育園にマッチするビジョンを考えられると、面接官からの印象がさらによくなります。

調理経験の有無

「自分の長所と短所を的確に把握できているか」、「その長所と短所をどのように仕事へ活かせるか」といった点がみられています。自分の強みと弱みを客観的に把握したうえで、具体的なエピソードを交えて答えられるようにしておくとよいです。

面接で使える回答の例文

面接での志望動機の質問に対する回答例を、パターン別に5つ紹介します。自身が伝えやすいように適宜アレンジして、面接の練習やシミュレーションで活用してみてください。

質問①:保育園の栄養士になりたいと思った志望動機を教えてください

回答例:「栄養士としての知識やスキルを活かして給食づくりに携わり、子どもたちの健康を支えようと考えたからです。また、1人ひとりに好き嫌いがあったり小食であったり、子どもたちの食には個性があります。その個性に寄り添いながら、苦手な食材も『少しだけ食べてみよう』と思ってもらえるような献立を考案し、子どもたちの成長に貢献したいとも考えたためです。」

質問②:将来はどのような栄養士になりたいと考えていますか?

回答例:「子どもたちに、食の楽しさや大切さを教えられる栄養士になりたいと考えております。最近はインスタント食品やコンビニのお弁当も充実していますが、これらに頼り切るのは栄養が偏ってしまいます。とくに子どもたちには、栄養バランスのとれたおいしい給食を食べてもらいたいと考えております。また、味だけでなく食材の食感や彩りも楽しんでもらえるよう、工夫をこらせる栄養士を目指しております。」

質問③:調理経験はありますか?

回答例:「前職では、主に栄養計算と、それをもとにした献立作成を担当しておりましたので、大量調理の経験はございません。しかし、栄養士の仕事は栄養計算や献立作成だけでなく、おいしく食べられるよう工夫することも仕事のうちだと考えております。自宅では、実際に作成した献立表をもとに調理する練習もしております。」

質問④:当園を選んだ志望動機を教えてください

回答例:「貴園の食育方針に強く共感し、志望させていただきました。野菜や果物を自分たちで栽培したり、食材について知ったりすることは、子どもたちの食に対する興味を育めると考えています。畑でとれた食材を活かした献立を作成したり、イベントを積極的に考案したりするなどして、貴園の食育へ貢献していく所存です。」

質問⑤:自分の長所と短所を簡単に教えてください

回答例:「長所は、知的好奇心が旺盛でさまざまなことに興味を持てるところです。自分が納得のいくまで探究したり、物事に取り組んだりできるところも強みです。短所は好奇心と集中力が強すぎて、時々周りが見えなくなることです。」

好印象を残せる自己PR

面接官から、「簡単な自己PRをお願いします」と言われた際に使える、経験がある場合と未経験の場合、2つの回答例を紹介します。前項の回答例と同じように、経験や考え方に合わせて自分なりにアレンジしたうえで面接へ臨みましょう。

自己PR例文①:経験がある場合の自己PR

自己PR例:「保育園では、子どもたちの月齢や体質、好き嫌いやアレルギーに合わせた献立作成が重要だと捉えております。また前職では、子どもたちに苦手な食材でもおいしく食べてもらおうと、工夫して献立を考えておりました。ニンジンが苦手な子がいた場合は細かく刻んでハンバーグやオムレツに混ぜてみたり、トマトが苦手な子には特製のスープを振る舞ったりしていました。
その甲斐があって子どもたちにとても喜んでもらい、『トマトが好きになった』『野菜が食べられるようになった』と嬉しそうに話してくれました。そのときの喜びは今でも大きな糧になっています。この経験を踏まえて、貴園でも子どもたちに楽しく食べてもらえる給食づくりを行いたいと思います。」

自己PR例文②:未経験の場合の自己PR

自己PR例:「私は料理が好きで、プライベートでもよく料理をしています。おいしいものを食べることと、作ることはもちろんですが、それ以上に、料理を振る舞った家族や友人の喜ぶ顔をみるのがとても好きです。チャレンジしたことのない料理であっても、栄養バランスを考えたうえで、味付けを研究するのが自分のポリシーです。『誰かに喜んでもらいたい』という情熱と、『栄養とおいしさを追求する』という探究心を持って、貴園の給食づくりに貢献したいと考えております。」

こんな逆質問が好印象!面接で聞いておきたい逆質問

採用面接では、質問に的確に答えるだけでは不十分かもしれません。面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、逆質問できるように準備しておくことも大切です。以下で、好印象を残せる逆質問の例をいくつか紹介します。

保育園の保育・食育方針に関する質問

逆質問例:「貴園の食育方針に大変共感いたしました。採用された際には、どのような知識やスキルが必要でしょうか。また、貴園の食育に貢献するために事前に勉強しておくべきことがあれば教えていただけますでしょうか?」
食育方針に共感したことを伝えつつ、「自身にできることはあるか」や「どのようなことを勉強しておけば貢献できるか」といったことを逆質問している例です。「学ぶ姿勢を大切にしている」、「園の食育方針やポリシーに関心を持っている」という好印象を与えることができます。

自分のやる気をアピールしたいときの質問

逆質問例:「貴園の外遊びを重視する保育方針に強く共感しております。その保育方針に栄養士として貢献したいと考えておりますが、そのために必要なスキルや心得はありますでしょうか?」
この場合の逆質問では、園の保育方針に触れつつ、「栄養士としてその方針に沿えるよう努力したい」という意気込みをアピールしています。また、「貢献するために必要な心得は何か」と付け加えて、「園や子どもたちに尽くしてくれそう」という好印象も残せるでしょう。

労働条件や待遇に関する逆質問

逆質問例①:「末永く貴園で働きたいと考えております。小さなお子さんを育てながらお仕事をされている先生や調理師さんもいらっしゃるのでしょうか?」
逆質問例②:「役職に就くために必要な条件や、役職者へ求める心構え等があれば教えていただけますでしょうか?」
労働条件について質問したくなることはあるでしょう。しかし、直接的すぎる質問は避けるべきです。上記のように言い回しを工夫して、直接的な質問にならないようにします。実際に働いている保育士の方の様子を質問したり、昇級に関する質問をスキルアップに関する質問と重ねてみたりすると効果的です。

逆質問をする際のポイント

大前提として、「何か質問はありますか?」と聞かれた際に「とくにありません」と答えるのは避けましょう。「この保育園に興味がなさそう」、「熱意が感じられない」とネガティブな印象を抱かれてしまいます。とっさに逆質問を思い浮かべる自信がない方は、上記でご紹介した逆質問を自分なりに考えたて、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。
また、園の保育方針やモットーなど、調べればすぐにわかることを質問するのも相応しくありません。これらの情報は、園の公式ホームページやパンフレットなど基本的な媒体に書かれていることがほとんどです。それらについて質問するのは逆に失礼にあたってしまうため、逆質問の場では、自分なりに調べたことを掘り下げるような質問をするのが望ましいといえます。

保育園の栄養士として働くために知っておきたい基本情報

こでは、保育園の栄養士として働くための流れや、仕事のやりがいを解説します。面接に臨む前のおさらいとして、参考にしてみてください。

必要な資格・求められるスキル

栄養士として働くためには、前提として栄養士免許が必要です。言い方を変えれば、栄養士免許があれば基本の前提条件はクリアしているといえます。栄養士免許を取得した後は、栄養士としての実務経験の有無や経歴の長さが問われることになります。保育園の栄養士として働く場合は、実務未経験でも応募可能か、「実務経験〇年以上」という規定がないかなど求人情報をよく確認しましょう。
また、「食育インストラクター」、「幼児食コーディネーター」、「アレルギー対応食アドバイザー」など、食育や栄養に関する民間資格をあわせて取得しておくと有効なアピールポイントになります。離乳食やアレルギー食を調理した経験があれば、その経験についてできるだけ積極的にアピールしましょう。

保育園で栄養士として働くことのやりがい

何よりも大きなやりがいとなるのが、「子どもたちに喜んでもらえる」という点です。栄養士は、「今日の給食もおいしかった」、「嫌いな食べ物を好きになれた」と嬉しい感想を子どもたちから伝えられることも少なくありません。また、子どもたちが食に興味を持ったり、企画した食育イベントに楽しく参加してくれたりするのも大きなやりがいにつながります。
くわえて、保育園の栄養士は保護者の方から相談を受けることもあります。「保育園ではたくさん食べるのに、家では小食になる」、「好き嫌いを少なくしたい」など、相談内容は多岐にわたります。そんなときは子どもが好きな献立を教えたり、食べやすい調理方法を簡単に伝えたりして保護者をサポートします。その結果保護者の方からも頼りにされ、やりがいや喜びにつながることもあるのです。
保育園は、子どもたちの成長や食育に関わりたいと考えている栄養士に最適な職場です。だからこそ、保育園の保育方針や働く環境をしっかり見極めることが大切です。パソナフォスターでは保育士だけでなく、保育園で働く栄養士も募集しています。「子どもたちの健やかな成長と、そこで働く人たちのキャリアを支える」ことをモットーに、採用情報を発信中です。
こちらの「 採用情報一覧」では、栄養士の資格をお持ちの方を募集しております。「栄養士の資格を活かして、子どもたちに貢献したい」という方はぜひご応募ください。
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