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保育士に必要な能力とマインドとは

2023/06/26
お知らせ(保育コラム)学び・育み

子どもたちの成長をサポートする保育士には、多様な能力が求められます。「保育士になるためにはどんなスキルがあればいいのか」「保育士を目指したいが、苦手分野があって試験が不安」とお悩みの方に向け、保育士に求められる能力や持っていると役立つ資格の例をご紹介します。

保育士に求められる能力

保育スキルや体力、コミュニケーション能力など、保育士に求められる基本的な能力をピックアップ。それぞれどのように重要なのか、以下で具体的に解説します。

体力

保育士は、元気な子どもたちの相手を毎日する仕事。一緒に遊ぶだけでなく食事やトイレのサポートをしたり、年少の子どもたちを抱っこしたりと、体力を使います。自身の食生活や運動習慣、睡眠などを見直して基礎体力を高めることが重要です。

「栄養に偏りが出ているのであればサプリメントを活用する」「運動不足であれば毎日決まった歩数は歩くようにする」「アプリを活用して自分の睡眠パターンを客観的に知る」など、小さなことからスタートして徐々に基礎体力をつけていきましょう。

コミュニケーション力

ほかの保育士や保護者との連携は大切。そこで重要となるのが、協調性や社交性、共感能力といったコミュニケーション能力です。とはいえ、保育士だからではなく、社会においては大切とされることのひとつでしょう。コミュニケーション力といわれても範疇が広く、「何から始めればいいのかわからない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。そんなときは、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 普段から積極的にあいさつ・声かけをする
  • 相手の話し方のテンポやトーンに合わせる
  • 相手の置かれている立場を想像・理解しようとする

洞察力

子どもたちの心身の異変にいち早く気づけるよう、保育士には洞察力も必要です。「さっきまで元気だったけど今は寂しそうにしている」「いつもより顔色が悪い気がする」などの細かい変化に気づければ、何かあったときもすぐに保護者やほかの保育士と連携がとれます。預ける保護者からみても、些細な変化にもすぐに気づいてくれる保育士は頼もしい存在です。

洞察力は、「広い視野・多角的な視野を持つ癖をつける」「日々の出来事を日記やメモなどに残して振り返る習慣をつくる」などの方法でどんどんブラッシュアップできます。

育児に関する課題解決能力

保育士には、保護者の相談相手としての役割もあります。そのために必要なのが、課題解決能力です。「お友達と言い合いばかりして心配」「なかなか言うことを聞いてくれず、つい厳しく叱ってしまう」など、保護者が抱える育児の悩みは多種多様。保育士としての知識やスキルをもとに、悩みへ寄り添いながら適切なアドバイスをすることが求められます。

育児関連の幅広い悩みへ答えられるよう、子どもの成長や周囲との関わり方に関する知識を深め続けることがマスト。保育士になってある程度の経験を積んだとしても、過去の知識や常識が変化することがしばしばあります。保育の知識は常にアップデートし続けなくてはなりません。

保育の実技スキル

子どもたちの年齢に合わせて適切な接し方やケアができることはもちろんですが、保育の実技スキルも大切です。子どもたちの情操教育には工作やお絵描き、絵本の読み聞かせなどが欠かせません。保育士には、「楽器を弾きながら子どもたちと歌う」「子どもたちの年齢や発達に合わせた制作物を取り入れる」「適切な言葉選びや豊かな表現力で子どもたちを楽しませる」といった能力が求められます。

保育士の実技試験では、「造形に関する技術」「音楽に関する技術」「言語に関する技術」のなかから2つを選択して受験します。実技試験対策はもちろんのこと、保育士となってからもこうした技術は常に磨き続ける必要があります。「先輩や同僚のやり方を真似てみる」「読み聞かせや工作のコツを紹介している動画を参考にしてみる」など、自身に合った方法で実技スキルを伸ばしていきましょう。

読み聞かせや楽器演奏、工作といった実技スキルに苦手意識があっても、保育士として活躍できます。そのためには、保育士としての知識・スキルの基盤をしっかりつくることが重要。パソナフォスターの保育Academyは、「保育スキルを磨きたい」と考える方へ向けた学びの場です。保育施設で実際に働きながら、保育士資格取得を目指せる「保育士養成プログラム」のほか幅広い講座を実施しています。

保育士に必要な基礎知識やスキルを1から身につけられるほか、保育士試験合格に向けた対策講座を受験できるのが魅力。「保育士としての基礎をしっかりつくりたい」「苦手分野をカバーして試験に臨みたい」とお考えの方は、お気軽に保育Academyまでご相談ください。

保育スキルアップは保育Academy

保育士に求められるマインド

保育士に求められる精神的な資質(マインド)についてご紹介します。とくに重要なマインドといえるのが、「子どもが好きであること」「ポジティブシンキングができること」です。

子どもが好きであること

子どもが好きであることは大前提です。子どもたちの小さな成長も全力で褒め、ときには叱ったり諭したりするのが保育士の役目。子どもたちにとって保育士は、「もう一人のお父さん・お母さん」です。だからこそ手放しで甘やかすのではなく、常に子どもたちの成長を考えた行動をとれるか否かが大切だといえます。

しかし、体力的・精神的に余裕がないとつい目の前の仕事をこなすので精一杯になってしまうもの。そんなときは、「自分はこの子たちの成長に少しでも貢献できている」と前向きにとらえるようにしましょう。また、子どもたちの「ありがとう」「大好き」という前向きな言葉を、全力で受け止めることも忘れずに。「子どもたちが喜んでくれた、楽しんでくれた」という成功体験は、辛くなったときの支えになってくれます。

ポジティブシンキングができること

保育士は、保護者と同じく子どもたちのお手本となる存在です。常に前向きに物事を考えるポジティブシンキングができると、子どもたちにも良い影響を与えられます。否定的な言葉をできるだけ使わず、「ありがとう」「できる」といったポジティブな言葉選びをするだけでも、少しずつポジティブシンキングが身についてきます。

とはいえ、「子どもたちと思うように接することができない」「保護者対応でミスをした」という失敗もあるもの。そんなときは、すぐに気持ちを切り替えようと無理をしないことも大切です。周囲に助けを求める、相談をするといった過程を踏んで、「次はこうしよう」「ミスが今後の成長の糧になった」と少しずつポジティブ思考へ変換していくと良いでしょう。

保育士のスキルアップのために利用できる研修・講座

保育スキルの底上げを目指すのであれば、各種研修や講座に参加してみるのがおすすめ。数ある研修のなかから、「保育士等キャリアアップ研修」「食育研修」の2つについてまとめました。

保育士等キャリアアップ研修

厚生労働省が主導で実施している研修です。保育士の処遇改善策の一環であり、保育の専門知識の向上及び待遇の改善をゴールに掲げています。保育の現場では、子どもの年齢や発達に応じたケアをすることが求められるだけでなく、障害児保育やアレルギー対応に関する知識も求められます。保育士等キャリアアップ研修は、こうした幅広い業務内容に対応できる専門知識を身につける、またはさらに深めることを目的とした研修です。

食育研修

食育とは、食べることの大切さや楽しさ、食に対する正しい知識を教える教育のこと。子どもたちの心身を健康に保つためには食育が不可欠です。自治体や企業団体が主催している食育研修に参加することで、食に役立つ知識を身につけられます。研修で学べる内容は、偏食やアレルギーへの対応、離乳食の知識、保育園で導入できる食育のアイデアなど様々です。

保育士のスキルアップに役立つ資格

保育現場で活かせる資格は、保育士資格だけではありません。「チャイルドマインダー」をはじめ、保育士のスキルアップにつなげられる資格を3つご紹介します。

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーとは、少人数保育・家庭的保育の専門職です。チャイルドマインダーの養成講座を受講したうえで、検定試験に合格することで資格を取得できます。主な学習内容は、少人数保育の概要や必要性、子どもの年齢に合わせたしつけや学習の方法、安全管理の方法や保護者との接し方など様々です。

チャイルドマインダー活躍の場は、多岐にわたります。企業内保育所や託児所などで働けるほか、自宅で保育施設を解説して少人数の子どもたちを預かったり、個人の家庭を訪問して保育を行なったりといった働き方が可能です。

チャイルドマインダーは、「子どもたち一人ひとりとゆっくり向き合う保育がしたい」「ライフスタイルに合わせて保育の仕事に携わりたい」という方に向いている資格だといえます。

運動保育士会認定資格

運動保育士認定資格とは、NPO法人「運動保育士会」が認定する民間資格です。運動保育士会が実施する「運動遊び実践コース(初級~上級)」「子育て脳機能コース(初級~上級)」のうちいずれかのコースを受講・修了することで、「運動保育士」として認定されます。各コースでは、年齢別の運動遊びの方法や現代の遊びの特徴、適切な指導方法や叱り方、保護者の支援方法などが学べます。

子どもたちの発達段階に合わせた遊びや運動を提供し、体を動かすことの楽しさを教えるのが運動保育士の主な仕事。くわえて、運動を通して子どもたちの心身の発達を促すことも役目です。「体を動かすことが好き」「子どもたちに運動の楽しさを伝えたい」という意気込みのある方に、とくにおすすめ。また、外遊びや運動を重視している保育園は少なくありません。運動保育士会認定資格があることで、ほかの保育士との差別化ができ就職や転職で有利なアピール材料にもなるでしょう。

絵本専門士

絵本専門士は、2014年に新設された民間資格です。「絵本専門士養成講座」を受講し、修了課題が合格となれば絵本専門士として認定されます。ただし、「子どもや絵本に関連する資格をもつこと(司書・保育士・幼稚園教諭・小学校教諭等)」「絵本に関わる活動が原則3年以上あること」など複数の応募資格が設けられており、計15個ある要件のいずれか1つを満たす必要があるため受験前には確認しておきましょう。

講座では絵本や児童文学、子どもに関する知識をはじめ、読み聞かせの技術を学習します。また、読み聞かせ会やワークショップを運営するスキルや、絵本の創作・編集に必要となる表現力が身につくのも講座の特徴です。

こうしたスキルを身につけることで、子どもたちの想像力や集中力、感受性を育てることにつながります。子どもたちに対する読み聞かせの時間をより有意義なものにできるでしょう。「昔から読書が好きだった」「読み聞かせを通して子どもたちの想像力を豊かにしたい」という方に適した資格です。

体力やコミュニケーション能力など、様々なスキルが求められる保育士。これらの能力は後からついてくるものだとしても、「読み聞かせや工作などの腕に自信がない」「今のままの保育スキルでは不安」と悩みを抱えている方は少なくないはずです。

保育士のスキルアップの鍵は、保育に関連する研修・講座の活用にあります。保育Academyでは、現役保育士や保育士を目指す保育学生などそれぞれのキャリアに応じた各種講座をご用意。保育士試験対策講座のほか、読み聞かせ講座をはじめとする保育実技スキルを磨ける講座も実施しています。未経験から保育士を目指している方はもちろん、「さらに知識を深めたい」「保育士としての基盤をより強化したい」という方は、保育Academyへお任せください。

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