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子どもの発達に欠かせない「知育玩具」とは?必要な理由と効果・選び方を紹介

2023/10/19
お知らせ(保育コラム)学び・育み

子どもは、さまざまな遊びを通して知性や集中力、コミュニケーション能力を成長させます。知育玩具は、そんな子どもの成長を促すのに欠かせないアイテム。今回は知育玩具の種類をはじめ、知育玩具がもたらす効果や年齢別の効果的な選び方などの情報をご紹介します。

知育玩具とはどんな玩具?

知育玩具とは、その名の通り子どもの知育を目的とした玩具のこと。知育玩具で遊ばせることで、子どもの集中力や社会性、想像力などを育てることができます。一般的な玩具と知育玩具には、明確な定義がありません。とくに小さな子どもの場合、玩具で何気なく遊んでいるだけでも視覚や聴覚が発達したり、集中力を身につけたりしていきます。その意味では、どんな玩具も知育玩具の一種だといえるでしょう。

あえて言うとすれば、子どもの思考力や判断力の成長を促すことを目的にした玩具が知育玩具だといえます。また、一般的な玩具は遊ぶことが本来の目的であり、工夫をこらしたり、集中力を持って遊んだりするのはあくまで付帯的な効果です。一方知育玩具は、最初から工夫をこらして子どもが遊びながら成長できるように作られています。

たとえば、文字や数字が書いてある知育玩具は、文字・数の概念を理解するのに役立ちます。ペンや指先でなぞって遊ぶ知育玩具では、集中力や指先を動かしコントロールする力が身につきます。

知育玩具はなぜ必要?

知育玩具には、感覚の発達を促したり文字や数字の理解をサポートしたりとさまざまな効果があります。具体的に期待できる知育玩具の効果を以下でまとめました。

年齢に合った発達を手助けする

子どもの知力や精神力は、年齢が上がるとともに段階的に発達していきます。その発達の手助けをするのが知育玩具です。たとえば0歳では視覚や聴覚、触覚などに刺激を与えて感覚を発達させます。感覚が発達すると、後の遊びの基礎も作られ、発語にも繋がるのです。

1歳では集中力の発達や手首のひねりをはじめとした運動能力の発達、2歳では順序や立体図など抽象的なものの理解、3歳ではコミュニケーション能力の発達などを促せます。知育玩具を選ぶ際は、子どもの年齢を1つの判断材料にすると良いでしょう。

年齢と知育玩具で伸ばせる能力は、大まかに解説すると以下の通りです。

<年齢別知育玩具で発達させる能力の一例>

年齢 発達させる能力
0歳 視覚や聴覚、触覚などの感覚
1歳 集中力、自立心、手首のひねり
2歳 順序・立体・図の概念の理解
3歳 コミュニケーション能力、生活習慣の理解
4歳 文字や数字の概念の理解、コミュニケーション能力
5歳 感情や思考力のトレーニング、勝ち負けのある遊びの理解

※発達は、子どもたち一人ひとりで異なります。成長に応じた玩具を選びましょう。

視覚や聴覚などの発達を促す

乳児の頃は、視覚や聴覚といった感覚もまだまだ未発達です。その一方で、乳児の脳は生後8か月前後で大きく成長するといわれています。この時期に知育玩具で遊ばせてあげることは感覚を豊かにし、好奇心やチャレンジ精神といったのちの遊びの基礎を作ることにつながるのです。

たとえば、ベビーベッドの近くに設置するベッドメリーは、動く玩具を目で追うことで視覚が育ちます。また、玩具に触れようと手を動かしたり、流れる音を聴いたりすることで、身体機能や聴覚も育てられるのです。ハイハイできるようになったら、引っ張って楽しむプルトイもおすすめ。玩具を追いかけることでハイハイの練習になり、身体機能の発達を促せます。音の鳴る玩具は、音や動きが子どもの好奇心を育ててくれます。

自立心や集中力の発達を促す

1~2歳ごろになると、子どもに自我が芽生えてきます。同時に、手先が器用になり、1つの遊びに夢中になる集中力も身についてきます。知育玩具で遊ばせてあげることで、こうした自立心や集中力の発達をさらに促すことができます。たとえば、滑り落ちる玉やミニカーを見て楽しむスロープ式の玩具や、物をつかむ仕草が必要となるルーピングの玩具などがおすすめです。

生活習慣を身につける

子どもが3~4歳ごろになると、自分と他者の区別がつくようになります。それと同時に、周りの大人やキャラクターの真似をして遊ぶ、「ごっこ遊び」をするようになり、日常の生活習慣や協調性、社会性を身につけていくのです。おままごとセットやお医者さんごっこの玩具など、子どもの想像力を育む知育玩具で遊ばせてあげると良いでしょう。

文字や数字を学習する

子どもは、多くの場合3~4歳ごろから文字や数字に興味を持ち始めます。文字や数字をテーマにした知育玩具では、子どもが持つ文字・数字への好奇心を引き出してくれるアイテム。具体的なアイテムとしては、指先で文字や数字をなぞれる玩具、数の絵本などが適しています。知育玩具で文字や数字に対する知的好奇心を満たしてあげることで、「もっと知りたい」、「もっと上手に書けるようになりたい」という子どもの自信やチャレンジ精神も育むことができます。

社会性を身につける

子どもは5歳ごろになると、勝ち負けの概念を理解し始めます。少し複雑なルールも理解できるようになってくるため、家族や友達と対戦できるパズルゲームやボードゲームなどの知育玩具で遊ぶことで、対人関係に必要なコミュニケーション能力や社会性を身につけられます。また、ゲームに勝つために自分なりに考える力、柔軟な思考力も鍛えることができます。

知育玩具の種類

知育玩具と一言でいっても、その種類はさまざま。対象年齢や伸ばせる能力も玩具ごとに異なります。とくに、乳児用の玩具のなかには、大人が何気なく与えているものであっても、知育に役立っていることが多いのです。

ベッドメリーやモビールな

モビールやベッドメリーは、赤ちゃんの頭上で揺れたり回転したりする知育玩具です。1日の大半を寝ている赤ちゃんでも、じっと見つめたり、動く玩具を目で追ったりして、視覚の発達を促せます。オルゴールタイプのものは音も鳴るため、音感の発達にも役立つでしょう。このように、生後間もない「ねんね期」の赤ちゃんには、ベッドメリーやモビールのような寝ていても楽しめる知育玩具がぴったりです。

プレイジム

「ベビージム」「プレイマット」とも呼ばれる知育玩具。赤ちゃんが寝転がったまま手足をばたつかせて遊んだり、ぶら下がっている玩具をつかんだりして遊べるアイテムです。カラフルなデザインのものが多く、赤ちゃんの視覚を刺激するのに役立ちます。それだけでなく、吊り下げられている玩具を触ろうと手を伸ばしたり、足をばたつかせたりすることで、身体機能の発達を促せます。玩具を簡単に着脱できるもの、マット付きのものを選べば、新生児からねんね期、ハイハイ期、お座り期など赤ちゃんの成長の段階に合わせて遊ばせられるのも魅力です。

積み木やキューブ

子どもが手を握ったり、物をつかんだりすることができるようになってきたら、積み木やキューブなどが良いでしょう。積み木で遊ぶことで、集中力や創造力、手先の器用さを育てることができます。カラフルなデザインのものを選ぶと、子どもの色彩感覚も育てられます。

粘土

柔らかい粘土は、伸ばしたり丸めたりして自由に形を変えることができます。粘土遊びをすることで、集中力や創造力、自由な発想力を養えるでしょう。粘土をつかんだり、こねたりすることで、手先も器用になります。また、積み木やキューブと同じく、立体的な形を自由に作れるため、立体認識力も育てられるでしょう。近年は、子どもたちが口に入れても安全な素材でできた粘土も登場しています。素材にもこだわりつつ、選んでみてください。

お絵描きボード

自由に描いたり、消したりできるお絵描きボードは、定番の知育玩具。文字が書けない子どもでも、自由に絵を描いて表現する楽しさを味わうことができます。指先や専用のペンを使ってお絵描きするため、指先も器用になります。

文字パズル

パズルで遊びながら、楽しく文字を覚えていけます。また、パズルの完成図を想像したりする想像力、最後までパズルを作り上げる集中力を育むこともできます。

楽器系の玩具

太鼓やミニピアノなどは、子どもの聴覚や音感を鍛えるのに最適な知育玩具です。色々な音を聴いて楽しんだり、叩いたり弾いたりすることで音を鳴らして、音感だけでなく表現力も養うことができます。

知育玩具の選び方

知育玩具は、子どもの年齢や伸ばしたい能力などに合わせて選ぶことが大切です。それぞれの選び方について、以下で解説いたします。

年齢に合わせて選ぶ

前述したように、子どもは生まれてから段階的にさまざまな能力を伸ばしていきます。乳幼児期は視覚や聴覚、手足をばたつかせる身体機能、少し成長してきたら手先の器用さというように、子どもの年齢と発達に合わせて知育玩具を選ぶと良いでしょう。知育玩具には対象年齢があるため、それを参考に選ぶと効果的。知育玩具のメーカーは子どもの年齢別の成長過程や目安を研究しており、それをもとに知育玩具を開発しています。それらの工夫は、玩具の仕組みや色、形、素材などさまざまな場面で現れます。

子どもの年齢に対して対象年齢が高すぎる知育玩具を与えると、仕組みが理解できず十分な知育効果が得られません。逆に、子どもの実年齢に対して対象年齢が低い知育玩具を与えても、物足りなく感じてしまうこともあります。

伸ばしたい能力に合わせて選ぶ

「どんな能力を伸ばしてほしいか」という点を考えて、知育玩具を選ぶのもおすすめ。集中力を伸ばしたいのであれば、パズルや積み木、想像力や柔軟な発想力を持ってほしいのであれば、お絵描きボードや粘土などの知育玩具が向いているといえます。

子どもの性格に合わせて選ぶ

対象年齢がマッチしていても、子どもが必ずその知育玩具に興味を示すとは限りません。体を動かすことが好きな子どもにパズルや工作の玩具を与えても、自発的に遊ぶとは限らないでしょう。逆に、ひとり遊びが好きな子に活発な動きが必要な知育玩具を与えても興味を示さないかもしれません。「どんな知育玩具なら自発的に遊んでくれそうか」という点を考えて、知育玩具を選ぶことが大切です。たとえば、ひとりでコツコツと遊ぶことが好きな子にはパズルや粘土、歌やおしゃべりが好きな子には楽器系の玩具などが良いでしょう。

知育玩具を使うときに気をつけておきたいポイント

子どもは色々なことに興味を持つ反面、集中力もまちまちです。お子さんがなかなか知育玩具に興味を示さなくても、焦る必要はありません。お子さんの自主性を尊重して、気分やタイミングを見て知育玩具で遊ばせてあげましょう。子どもが興味を持っていないのに、「これで遊びなさい」と無理に遊ばせようとするのは逆効果です。子どもの気が向いたときに、お父さん・お母さんが一緒に遊んであげてみてください。

また、安全性に配慮することも大切です。とくに乳児は、何でも口に入れたり、舌で舐めたりします。子どもが口に入れても安全な素材でできている知育玩具を選ぶと安心です。ほかにも「少しの力でつかめるもの」、「柔らかい素材でできており、ケガの心配が少ないもの」などを選ぶのも良いでしょう。子どもは、さまざまな遊びを通して想像力や集中力、自立心を身につけていきます。知育玩具は、そんな子どもの成長をサポートする重要なアイテム。「どんな知育玩具を選べばいいの?」と迷ったときは、保育士さんに相談してアドバイスを仰ぐことも重要です。

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