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保育に携わる「子育て支援員」の仕事内容と必要な資格

2023/01/26
お知らせ(保育コラム)資格・仕事

「子どもと関わる仕事に興味があるけれど、保育士の資格がない」とお悩みの方は少なくないはずです。しかし近年では、保育士とやや異なる立場で子どもたちと関われる「子育て支援員」という職業も登場しています。ここでは、子育て支援員という職業の概要や仕事内容をはじめ、子育て支援員になるために必要な条件や資格を紹介します。

子育て支援員とはどんな職業?

子育て支援員とは、保育園や家庭など、保育・子育ての現場で保育補助にあたる方、および職業のことです。平成27年(2015年)からスタートした「子ども・子育て支援新制度」によって登場した職業であり、保育士に次ぐ新たな子育ての担い手として注目されています。子ども・子育て支援新制度では、小規模保育の認可や家庭的保育(保育者の自宅で行なう保育)の認可が進められていましたが、それに伴い保育人材の不足も改めて問題視されるようになりました。子育て支援員の登場は、保育人材の不足を解消する一助として期待されています。
子育て支援員は、保育士と同じく保育や子育てに関わる仕事です。双方には、必要な資格や細かい仕事内容に微妙な差異があります。子育て支援員の資格を取得するためには、全国共通の「子育て支援員研修」を受講・修了する必要があります。子育て支援員の資格は民間資格であるため、研修を受講するにあたって、経験や学歴などはとくに問われません。経験・学歴・資格の有無で保育の仕事に就くことを諦めていた方にとって、子育て支援員になることは大きなチャンスだといえるでしょう。
国家資格を取得しなければならない保育士に比べると、子育て支援員の資格取得のハードルはやや低めです。しかし、保育士と同じく子どもたちの命を預かる責任重大な仕事であることには変わりありません。保育士だけではカバーできない部分をサポートしたり、保育士や保護者の方との密な連携が求められたりするため、責任感だけでなく柔軟な対応力も必須です。
子育て支援員が活躍できる場所は保育園だけでなく、乳児院や児童養護施設、放課後児童クラブなどさまざまです。雇用形態としては、正社員よりも契約社員やパート・アルバイトとしての雇用が多くみられます。

子育て支援員の仕事内容

子育て支援員の主な仕事は、保育士のサポートを行う「保育補助」です。具体的な保育補助の仕事の一例を、以下で紹介します。

登園・降園の対応

子どもたちの登園・降園を見守ったり、連絡事項があれば保護者の方にそれを伝えたりします。この仕事内容は、保育士と共通しています。

子どもたちとお散歩へ行く

保育士と同じく、子どもたちの散歩の引率を行います。複数人の子どもたちを屋外で安全に遊ばせるためには、保育士だけでなく子育て支援員のサポートも必要です。保育士だけでは、なかなか目が届きにくいところに気づき、サポートを行うことが子育て支援員の役割だといえます。

室内の掃除・片付けをする

子どもたちが安全に過ごせるよう、教室内の清掃をしたり片付けをしたりするのも子育て支援員の仕事です。施設によっては、保育士とともに玩具や遊具のチェックを行うこともあります。

トイレやお着替えのサポートをする

低年齢の子どもたちは、トイレやお着替えがまだまだうまくできないものです。子育て支援員は、そんな子どもたちのためにトイレの介助をしたり、お着替えのサポートをしたりします。

食事の介助をする

子どもたちと一緒に給食やおやつを食べるのも、子育て支援員の仕事の1つです。自分で上手に食事ができない月齢の子どもたちのために、食事の介助も行います。

場合によっては保護者の方とコミュニケーションをとる

「クラス担任を受け持ったり、連絡帳に記入したりするのは、基本的に保育士の仕事です。しかし場合によっては、子育て支援員でも保護者の方とコミュニケーションをとるケースがあります。登園・降園の際に保護者の方に伝達事項を伝えたり、ときには相談を持ち掛けられたりすることもあるのです。とくに子育て経験のある子育て支援員は、一緒に働く保育士だけでなく保護者の方からも頼りにされることがあります。

子育て支援員になるために必要な資格

前述の通り、子育て支援員になるためには全国の自治体が共通で実施している研修を受け、その修了資格を取得する必要があります。子育て支援員研修は、「基本研修」と「専門研修」の2部で構成されていることが特徴としてあげられます。
基本研修は、すべての受講者が対象となる共通の研修です。全8科目のカリキュラムを8時間前後で学習します。基本研修では子育て支援員の意義や役割をはじめ、子どもたちとの関わり方や保育の役割、子どもの発達などについて学びます。また、障がいへの理解や家庭環境の変化、児童虐待など子どもたちを取り巻く社会問題についても学習します。基本研修でこれらを学ぶことで、子育て支援員として必要な知識や技術の下地を作ることができるのです。
基本研修を終了したら、専門研修を受講します。専門研修は計4つのコースに分かれており、選択したコースによって学習する内容や受講時間、就業する場所が異なります。以下では、4つのコースの内容と特徴をまとめました。

地域子育て支援コース

地域子育て支援コースでは、「利用者支援事業・基本型」、「利用者支援事業・特定型」、「地域子育て支援拠点事業」など、地域における子育て支援事業所に務める職員を養成します。より具体的には、小規模保育事業や家庭的保育、企業内保育などの事業に携わりたいとお考えの方に向いています。また、将来どの事業所へ就きたいかによって、受けるべき研修内容が異なります。
たとえば「利用者支援事業・基本型」の研修では、子育てに関する情報提供や支援を行う専任職員を育成しています。利用者の相談に乗ったり、情報提供のもとサポートを行ったりするソーシャルワーカーを目指す研修だと捉えるとよいでしょう。研修内容は9科目、所要時間は16時間前後となっています。
「利用者支援事業・特定型」の研修では、子育ての行政機関と保育施設、施設の利用者をつなぐ窓口に携わる人材を育成します。「どの保育施設を利用すればいいのかわからない」、「保育サービスの種類について知りたい」という相談に応え、利用者の方が円滑にサービスを選択できるようサポートする力を身につけられます。科目は全5科目で、所要時間は5時間半前後です。
「地域子育て支援拠点事業」の研修では、公共施設における子育ての相談や援助を行ったり、親子間の交流の場を設けたりする人材を育成しています。地域の子育て支援機能の強化や充実化を担う人材として、活躍することを目指せます。地域子育て支援拠点事業の職員は、利用者の目線や立場に立って、身近な立ち位置から支援することが求められます。全6科目、6時間の所要時間で必要な知識・技術を学びます。

放課後児童コース

放課後児童コースは、学童保育や放課後児童クラブ(放課後、または休日に子どもたちの居場所を提供する施設)などで働く職員を育成するコースです。より具体的には、学童保育に勤務する専門職員「放課後児童支援員」のサポートを行うために必要な知識・技術を習得するコースだといえます。学童保育や放課後児童クラブの役割に対する理解をはじめ、子どもへの接し方や発達への理解、安全確保のための知識を学びます。研修の所要時間は9時間、科目は全8科目となっています。「学童で働きたい」、「放課後児童クラブで子どもたちに関わる仕事をしたい」とお考えの方に向いているコースだといえるでしょう。

地域保育コース

「小規模保育事業」をはじめ、「家庭的保育事業」、「事業所内保育事業」、「一時預かり事業」などに従事したいと考えている方に向けたコースです。具体的な研修内容は、共通科目と各事業の性質に合わせた専門科目から成っています。共通科目は12科目、研修時間は15~15時間半。乳幼児の発達をはじめ、安全確保の知識や小児保健について学習します。
専門科目では、「地域型保育」、「一時預かり事業」、「ファミリーサポートセンター」の3つの分野へとさらに細分化されます。地域型保育の研修では、地域型保育(小規模保育・家庭的保育・事業所内保育の総称)の意義や運営に関する知識、保護者対応の知識を学習。くわえて、2日以上の見学実習が導入されているのが特徴です。科目は全6科目、所要学習時間は座学6時間半、見学実習2日となります。
ファミリーサポートセンターの研修では、ファミリーサポートセンター(地域の子育て相互援助制度のこと)の意義や概要、援助に必要な基礎知識などを学びます。最終的に、ファミリーサポートセンターの支援を提供する「提供会員」を目指すコースです。科目は全4科目、所要時間は6時間半となっています。

社会的養護コース

社会的養護コースは、乳児院や児童養護施設などで働く、補助職員を育成するコースです。社会的養護施設の意義や必要性をはじめ、施設を利用する子どもたちへの理解、緊急時の対応や保護者との連携について学習します。研修科目は全6教科、所要学習時間は9時間です。
基本研修にくわえ、これら4コースのうち1つの研修を修了すると、「子育て支援員研修修了証明書」が交付されます。

保育士と子育て支援員にはどのような違いがある?

保育士と子育て支援員は、どちらも保育に関わる職業です。ただし、必要な資格や働き方、細かい業務内容に違いがあります。
以下では、具体的な相違点を、いくつかあげてみました。

国家資格か民間資格か

保育士になるためには、国家資格である保育士資格が必要となります。
保育士試験に合格するか、または国が指定した学校を卒業しなければ保育士にはなれません。対する子育て支援員の資格は、あくまでも民間資格です。国が定めた研修を各自治体で受講し、子育て支援員研修修了証明書を受け取れば、「子育て支援員」として各保育施設で就業できます。
子育て支援員研修では、実務経験や子育て経験など研修を受講するにあたっての要件も、とくに設けられていません。「保育の仕事をしたい」、「子どもたちと関わる仕事をしたい」と考えている方であれば、年齢や経験を問わず受講できます。

仕事内容

保育士は保育業務全般を受け持つほか、保護者の方との連携やクラス担任業務なども担当します。また、連絡帳を記入したり、園のイベントを企画・提案したりするのも保育士の役割です。
一方、子育て支援員はクラス担任を受け持つことはなく、あくまで保育補助が主な仕事となります。とはいえ子育て経験のある子育て支援員は、経験を活かしたアドバイスや助言を求められることもあります。保育士や保護者の方から頼りにされるケースも少なくありません。保育士だけでなく、保護者も支える頼もしい存在だといえるでしょう。

勤務形態

子育て支援員の働き方は、契約社員やパート・アルバイト社員としての働き方が一般的です。フルタイムで働くケースをはじめ、1日のうち数時間のみ、午前または午後のみという柔軟な働き方を実現しているケースもあります。子育て経験のある主婦(主夫)の方をはじめ、保育士へのステップアップのため実務経験を積みたいと考えている学生など、幅広い層が挑戦しやすい環境だといえるでしょう。

活躍の場

比較的大きい保育園や託児所などで働くことの多い保育士に対し、子育て支援員は小規模の保育園や学童保育、児童養護施設などで働くケースが多くみられます。また、受講した研修内容によっては家庭的保育事業に携わったり、ファミリーサポートセンターの提供会員になったりなど、民間の保育施設とより深い関わりを持っていることも、子育て支援員の特徴といえます。
子育て支援員は、保育士と同じく子どもたちの命を預かり、成長をサポートする責任重大な仕事です。子どもたちと関わるための心構えや知識はできる限り前もって身につけておきたいものです。パソナフォスターの「保育Academy」は、「子どもたちと関わる仕事に就きたい」とお考えの方に向けた学びの場です。
保育士や幼稚園教諭として現役で活躍されている方はもちろん、保育の仕事が未経験の方でも、一から知識と経験を積めるのが保育Academyの強み。「保育士養成プログラム」、「こどもしごとゼミ」など、知識レベルや経験レベルに合わせた受講コースを選べます。保育士や子育て支援員など、「子どもたちと関わる仕事に就きたい」とお考えの方は、パソナフォスターの保育Academyまでお気軽にご相談ください。
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