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保育園と幼稚園はどう違う?子どもと接する仕事がしたい人へ向けて違いを詳しく解説!

2023/09/04
学び・育み

保育園と幼稚園は、どちらも子どもたちの成長に欠かせない施設です。しかし、法的な面や勤務するのに必要となる資格に違いがあります。「働くならどちらが良いの?」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。保育園と幼稚園の違いを解説するとともに、それぞれのメリット・デメリットほか、保育士免許と幼稚園教諭免許の取得方法の違いもご紹介します。

保育園(保育所)と幼稚園の大きな違いは2つ

保育園と幼稚園の大きな違いは、「管轄している省庁」と「対象となる子どもたちの年齢」の2つがあげられます。

保育園を管轄している省庁は厚生労働省で、0歳から小学校就学前の子どもを受け入れ対象としています。もう少し具体的にいうと、保護者の様々な事情により、保育ができない乳幼児~未就学児を受け入れています。また、保育園運営の軸となる法律は「児童福祉法」です。

対する幼稚園は、文部科学省が管轄する学校教育施設です。受け入れ対象は満3歳から小学校就学前の子どもたちで、保育園よりも受け入れ年齢がやや高めに設定されています。児童福祉法を軸としている保育園に対し、幼稚園運営の軸となる法律は「学校教育法」です。幼稚園の目的は、「幼児に適切な環境を与えて保育し、その心身の発達を促すこと」にあります。保育園と比較すると、教育的な意味合いがやや濃くなった施設だと捉えると良いでしょう。

保育士と幼稚園教諭の資格の違い

保育園と幼稚園は管轄先となる省庁が厚労省と文科省というように異なります。よって、そこで働く職員(保育士・幼稚園教諭)に求められる専門性も変わってきます。保育士となるためには保育士資格が必須となり、業務では「福祉的な視点」を持って、保育を行うことが求められます。一方幼稚園教諭として働くには、幼稚園教諭免許が必須です。業務においては「教育的な視点」を持って、保育を行うことが求められます。一見よく似た仕事をしているように見えても、それぞれ異なるねらいを持って子どもたちと関わっているのです。

保育士資格の取得方法と受験システム

保育士資格の取得方法は、2パターンに分かれます。1つは保育士試験を受験する方法、もう1つは「指定保育士養成施設」で必要な単位を取得して卒業する方法です。

保育士試験を受験する方法の場合、専門学校や通信講座、独学などで必要な知識を習得してから受験することになります。学習方法の選択肢が様々であるため、学生はもちろん社会人の受験者も少なくありません。

保育士試験は難易度が高く、狭き門としても知られます。厚生労働省が発表した令和2年度のデータによると、受験者数44,914人に対し実際の合格者数は10,890人。割合にすると、合格率は約24%です。試験は8科目から成る「筆記試験」と、3分野のなかから2分野を選択して受験する「実技試験」があります。それぞれの合格点は、筆記試験で100点満点中60点以上、実技試験で1分野につき30点以上です。

出典:厚生労働省「保育士国家試験の実施状況(令和2年度)」

幼稚園教諭免許の取得方法と受験システム

幼稚園教諭免許を取得するためには、文部科学省が認定する教職課程のある大学や短大、専門学校で必要単位を履修しなくてはなりません。

保育士の方が、幼稚園教諭免許を取得する方法としては「幼稚園教員資格認定試験」を受験する方法があります。これは、保育士として3年以上4,320時間以上勤務した方を対象にした試験を指します。この試験に合格すれば、晴れて幼稚園教諭免許を取得できます。ほかにも、期間限定の制度「幼保特例制度」を活用するという方法もあります。こちらは全国の大学や通信講座で必要な知識・スキルを習得する方法であり、必要単位の履修後に各都道府県へ申請することで、幼稚園教諭免許の取得が可能です。

保育園・幼稚園それぞれの働くメリット・デメリット

保育園と幼稚園は一見よく似た施設に見えますが、仕事内容や職員に求められることなどに違いがあります。保育園・幼稚園それぞれで働くことのメリット・デメリットを、以下でまとめました。

保育園で働くことにはどんなメリット・デメリットがある?

保育園で働くことで得られる最大のメリットは、乳幼児の成長をすぐ近くで見守れること。ミルクを飲んでいた赤ちゃんが成長して歩けるようになったり、たくさんお喋りをしてくれるようになったりする姿を見るのは感無量です。また、保育士は子どもたちだけでなく、保護者の方にも頼りにされる存在です。子育てに悩む保護者の方から相談を受けて、頼りにされていると感じたときにもやりがいを覚えるでしょう。卒園式では、立派になった子どもたちの姿を見て、思わず涙ぐんでしまう保育士の方もいらっしゃいます。くわえて、保育園は幼稚園と比較すると複数担任制を取るケースが多く見られます。よって、周囲にサポートをお願いしやすく安心感があります。

一方、デメリットとしては、業務時間が長くなりやすいという点があげられるでしょう。保育園は幼稚園と比較すると開園時間が長く、園によっては夜間保育や延長保育に対応しているところもありますが、自分らしい働き方ができるとも言えます。

幼稚園で働くことにはどんなメリット・デメリットがある?

幼稚園で働く最大のメリットは、小学校就学前の子どもたちに対して、最初の学びに関われるという点にあります。自分が創意工夫をこらして考えた指導で、子どもたちの意欲や好奇心を引き出せたときの達成感は、とても大きなものです。子どもならではのユニークな視点や豊かな感性に、逆に驚かされることも少なくないでしょう。「指導しているはずが、逆に子どもたちからもたくさんのことを教わった」と感慨深く思うことも多いはずです。また、幼稚園には冬休み・夏休みなどの長期休みが設けられています。その間も完全に業務がなくなるわけではありませんが、保育園と比べると長期休暇が取りやすい点もメリットです。

デメリットとしては、1人で1クラスを受け持つ制度を導入している園が多いため、思うように周囲の助けを借りられない、という点があげられます。くわえて、指導カリキュラムの作成や会議、制作物の作成などの業務も多くなり残業が発生することもあります。働く幼稚園の先生同士でコミュニケーションを取って、お互いにサポートし合える関係性を築くように意識すると良いでしょう。

保育園や幼稚園の求人の探し方

保育園・幼稚園の求人情報は、求人サイトや園の公式サイトなど、様々な媒体で探せます。自分に合った求人を見つけるためにも、各媒体を活用しましょう。

園の公式サイト

保育園・幼稚園の公式サイトに掲載されている採用情報を参考にする方法です。まずは応募に必要な資格や経験、雇用形態や給与形態といった基本的な情報をチェックしましょう。その後、園の雰囲気や保育方針なども確認します。待遇や労働条件が良くても、園ごとのカラーや保育方針が合わない可能性も十分に考えられるためです。行事の様子や保育理念、園がとくに注力していることなどを確認して、やりがいを持って働けそうかを判断すると良いでしょう。

保育専門の求人サイト

保育士や幼稚園教諭など、保育専門の求人サイトを活用するのも手です。勤務地をはじめ、給与や福利厚生、雇用形態などの情報を絞り込んで、自身に合った求人を効率良く探せます。ただし、多くの求人情報に触れているうちに、転職活動における軸がぶれてしまわないよう注意しましょう。給与や雇用形態など、「自身がどんな条件を最も重視しているのか」という点を明確にしたうえで、求人情報を探すことが大切です。求人情報を探す前に、ご自身が重視することをリストアップしておくことをおすすめします。

ハローワーク

職員と対面で相談しながら、求人を探せるのがハローワークのメリット。良い求人情報が見つかれば、その場で面接の予約を取ることもできます。また、「失業手当の支給残日数が3分の1以上残っているという条件のほか、計9つの条件を全て満たせば「再就職手当」も受給できます。

幼稚園や保育園求人で見るポイント

雇用形態のほか、給与や休日、福利厚生などのポイントをチェックしましょう。たとえば正社員の保育士の場合、担任を受け持ったり園の中心となって保育計画を立てたりと業務量が多いものの、その分待遇が良い傾向にあります。近年では、産前・産後の保育士さんを対象にした、短時間正社員制度を導入している園も見られるようになってきました。

パート・アルバイトの保育士・幼稚園教諭として働くという選択肢もあります。勤務時間や勤務日数を限定でき、家事や育児と両立させて働けます。そのかわりに、給与待遇や福利厚生は正社員ほど手厚くありません。

給与について

基本給はもちろんですが、残業代に関するチェックも忘れずに。「固定残業手当」または「みなし残業手当」などと記載されている場合は、あらかじめ固定給に所定時間分の残業代が組み込まれています。後で「思ったより給与が少ない」ということにならないよう、残業代や各種手当の表記にも目を配りましょう。

勤務時間と休日数について

就業時間やシフトの内容は、園によって異なります。自身が無理せず働けそうなシフトになっているかを要チェック。また、有給の取りやすさも園によってムラがあります。求人情報に、有給取得率の記載があるか否か確認しておくと良いでしょう。

預ける親御さんから見た保育園と幼稚園の違い

ここでは、親御さんから見た保育園と幼稚園の違いをまとめました。それぞれのメリット・デメリットや園を選ぶ際のポイントなどをご紹介します。

保育園へ預けるメリット・デメリット

保育園へは0歳~1歳児から預けられるため、働く親御さんにとっては早い職場復帰が叶うありがたい存在。夏休みをはじめとした長期のお休みもないため、期間を問わず預けられます。保育士と相談しながら、おむつ外し・トイレトレーニングを進められるというメリットもあります。

デメリットとしては、待機児童が多い地域では入園の競争率が高く、預けられない可能性もあるということがあげられます。また、備品の準備に手間がかかるというデメリットも。おむつのサブスクや手荷物を預けておけるか、ベビーカーの留め置きできるかなど確認しておくと安心でしょう。

なお、近年では保育面だけでなく教育にも注力している保育園も見られるようになってきました。

パソナフォスタ―の保育について

パソナフォスターでは、教育理念を企業理念として、「保育理念・行動指針 」に基づいて、子どもたちを育んでいます。 また、幼児英語教育プログラム「Angie&Tony」や、リズム感・音感を養える「リトミック」などオリジナルのカリキュラムを取り入れ、子どもたちの可能性を引き出すサポートを実施しています。
さらに、パソナフォスターでは子どもの成長を見える化できる「CRAYON BOOK®」もご用意。これは子どもたちの年齢別に成長の様子や個性を記録し、「見える化」することで、そこから子どもたちとの関わり方のヒントを見つけられるサポートツールです。
詳しくは、こちらの「保育サポートツールCRAYON BOOK®」でご確認ください。

幼稚園へ預けるメリット・デメリット

読み書きや数字、体育などの教育プログラムが充実しているため、小学校入学に向けての準備ができます。また、正しい生活習慣や食事中の礼儀作法が身につくのもメリットです。対するデメリットは、園の行事が多く準備に手間かかる点です。保護者会や授業参観などの予定が、平日に入ることが多いのも悩ましい点でしょう。

保育園と幼稚園の選び方のポイント

保育園と幼稚園、どちらを選べば良いのか迷ってしまう方はいるはずです。その場合は、実際に園へ見学に出向いてみましょう。費用や預かり時間などの条件が公式サイトでわかっても、園の雰囲気や先生方・子どもたちの雰囲気までは、なかなかわかりづらいものです。実際に足を運んで、「子どもがのびのび過ごせそうか」、「先生方との相性は良さそうか」といった点をチェックしましょう。

気になる保育園や幼稚園があったら、実際にそこへ子どもを預けている先輩パパ・ママに話を聞いてみるのもおすすめです。先生方や公式サイトからは得られない、リアルな感想を聞き出せます。

まとめ

保育園と幼稚園では、子どもたちに提供する保育(教育)が異なります。それぞれの違いを理解したうえで、保育士を目指すのか、幼稚園教諭になるのか、自身の希望に合った働き方ができるほうを選んでいきましょう。

「保育士として働きたい」とお考えの方は、以下のパソナフォスターの採用情報サイトもぜひご活用ください。 パソナフォスター保育施設の採用情報

また、パソナフォスターの「保育Academy」では、保育士を目指す片に向けた講座「保育士養成プログラム」を実施しています。保育士養成プログラムでは、働きながら保育士資格取得を目指す方をサポートする「お仕事両立コース」のほか、計6つのコースをご用意。自身の知識レベルやキャリアビジョンに合わせて、最適なコースを選んでいただけます。保育Academyの保育士要請プログラムの各コース受講後は、保育士や保育補助スタッフとして活躍できる場のサポートもいたします。

保育士資格取得を目指している方、未経験から子どもたちと関わる仕事がしたいとお考えの方は、パソナフォスターまでお気軽にご相談ください。

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