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子育て世帯が住みやすい街はどこ?全国から育児支援の事例をピックアップ

2024/01/22
お知らせ(保育コラム)学び・育み

子育て世代にとって、育児支援制度が充実していたり、環境が良く子どもの遊び場が多かったりするエリアは魅力的です。ここでは、独自の育児支援制度を導入している全国各地の自治体をご紹介します。あわせて、子育てしやすい街を選ぶためのポイントも解説しますので、子育てで、住みやすい街をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

子育て支援が充実している街は?

子育て支援制度が充実している全国の街や自治体を、以下でいくつかご紹介します。各自治体が行っている、具体的な子育て支援の一例もあわせて解説いたします。

千葉県松戸市

千葉県北西部に位置する松戸市は、子育てしやすい街づくりを最重要施策の1つとして捉えています。妊娠出産に関するサポートをはじめ、保育インフラの整備や保育園・放課後児童クラブの質向上にも注力しています。たとえば、市が運営している「親子すこやかセンター」は、助産師や保健師、社会福祉士を相談役に据え、妊娠・出産に関する相談に応じています。また、小児医療体制の整備にも注力。子どもの急な体調不良に対応できる体制を整え、安心して子育てできる街を目指しています。

東京都葛飾区

東京都葛飾区は、東京都内で唯一交通ICカード「マタニティパス」を交付しているエリアです。これは母子健康手帳交付から1年未満の方を対象にしたパスで、5,500円分の金額がチャージされたカードが支給されます。また、同区では幼児2人と同乗できる3人乗り自転車とその関連物品の購入費を助成しています。3人乗り自転車は保育園や幼稚園への送迎、近隣へのお出かけなど様々な目的で活用できる乗り物。それらの購入費用を助成することで、小学生未満の子どもたちを養育している世帯を支援しています。

大阪府堺市

堺市は、大阪の泉北エリアに位置する都市です。同市では、第2子以降が地域型保育事業や認定こども園を利用する場合の保育料を無償にする施策を実施しています。所得制限・きょうだいの年齢による制限がなく、支援を受けられるハードルが低めに設定されているのが特徴です。 さらに、カードを協賛店に提示することで、食事や買い物で割引特典が受けられる「まいど子でもカード」を導入。これは、18歳未満の子どもがいる世帯であれば誰でも無料で登録できるサービスです。協賛店は堺市のほか、大阪府内全域にあります。

福岡県北九州市

福岡県北九州市では、市内の全ての区役所に保育サービスコンシェルジュを配置。子育てに関する悩みや疑問を、誰でも無料で相談できる場所を設けています。また、市内にはおむつ替えや授乳などを気軽に行える施設「赤ちゃんの駅」を設置し、子育て世代が安心して外出できる街づくりに努めています。

大分県大分市

「子育て満足度日本一」を目標に掲げ、育児支援を展開している大分市。協賛店にパスポートを提示することで、商品の割引や粗品の提供、外出支援サービスなどの特典を受けられる「おおいた子育て応援パスポート事業」を実施しています。これは妊娠中、または18歳未満の子どもを養育している世帯を対象とした支援事業です。くわえて、市が運営する子育て支援サイト「naana」では、子育てサロンや育児イベントの最新情報を発信しています。

各自治体が行っているユニークな支援策

首都圏の支援事例を中心に、子育て支援施策事例や全国各地の支援施策をご紹介します。

東京都板橋区

板橋区では、健康保険診療の範囲内での自己負担医療費を助成する「子ども医療費助成」のシステムがあります。また、子育て応援児童館「CAP’S」 を設置し、子育て世代の交流の活性化も後押ししています。保育士の確保・保育の質の向上を目的とした、家賃助成制度も導入しています。

東京都府中市

府中市では、妊娠・子育て中の家事・育児負担を軽減する「ふちゅうママパパ応援隊」を派遣。1歳未満の単胎児、3歳未満の多胎児を育児中の世帯を対象に、育児支援や家事支援を実施しています。具体的な支援内容は、食事の準備と跡片付け、洗濯といった家事のほかおむつ交換や授乳、沐浴介助などです。また、未就学児のきょうだいの送迎にも対応しています。パソナフォスターは、「ふちゅうパパママ応援隊」の受託をしています。。

東京都文京区

ひとり親の支援施策として、「ひとり親家庭子育て訪問支援券事業」を展開。ひとり親で、なおかつ小学校6年生以下の子どもがいる世帯を対象としています。対象家庭に配布する「子育て訪問支援券」を利用することで、区指定事業者のベビーシッターサービスを利用できる制度です。

世帯の所得に応じて、負担額が変わりますが、安価にベビーシッターサービスが受けられます。子育て訪問支援券は、1年間につき24枚までは利用事由に問わず利用できるのも特徴です。保護者の就職活動やリフレッシュのための時間、冠婚葬祭など様々なタイミングで活用できます。

千葉県柏市

妊娠中の方・就学前の子どもたちを養育している方が利用できる子育て支援拠点を設置しています。子育てに関する悩みごと・心配ごとを無料でスタッフへ気軽に相談できるほか、同じく育児中の親子同士で情報交換ができるのが特徴の1つ。また、新生児の身体測定や育児相談が可能な「柏市サタデーゆりかごサロン」も運営しています。(ただし、コロナ感染症以降、開催を中止。詳しくは柏市HPへお問合せが必要です。)

埼玉県さいたま市

さいたま市では、「子育てヘルパー派遣事業」を実施。午前9時から17時の間、本人以外で家事・育児を行う人がいない以下の世帯を対象としています。

  • 妊娠中
  • 流産もしくは死産から1年以内、体調不良等の理由による家事が困難
  • 1歳未満の乳児を養育している保護者
  • 1歳~小学6年生までの子どもを養育しているが、体調不良等の理由により家事等が困難な養育者

条件に当てはまる世帯に対してヘルパーを派遣し、生活必需品の買い物代行や食事の準備・後片付け、家の清掃や整理整頓などを行っています。くわえて、赤ちゃんの授乳やお風呂の補助、おむつの交換といった育児援助も実施。様々な視点から家事・育児を支援しています。

埼玉県戸田市

妊娠・出産に伴って、家事や育児をするのが困難になった家庭を対象にヘルパーを派遣する「産前産後支援ヘルプサービス」を実施。各家庭の状況や細かなニーズに合わせて、家事・育児の支援を行います。たとえば、「つわりが重く、家事がなかなか進まない」という家庭では、掃除をはじめとした家事の支援を提供。「子どもがまだ小さく、あまり休めていない」という家庭であれば、子どもの見守りや授乳、おむつ替えなどの育児支援を提供してくれます。

大阪府堺市

初めての出産をした方を対象にした支援施策「さかい子育てスマイル訪問」を実施しています。6~7ヶ月ごろの子どもがいる家庭に、市が認定した子育てアドバイザーを派遣。育児に関する困りごと、不安なことを相談できるのがポイントです。

愛知県名古屋市

名古屋市は「なごや未来っ子応援制度」と題し、社会全体で子育てを支援する取り組みを進めています。たとえば、子育て家庭の優待カード「ぴよか」を発行。ぴよかカードの交付を受けた子育て世帯は、協賛店舗や施設などで割引・優待サービスが受けられます。

子育てしやすい街の選び方

子育てしやすい街を見極めるには、行政の育児支援や保育施設、遊び場の数、福祉施設の充実度など複数のポイントに注目することが大切です。各ポイントについて、以下で解説いたします。

行政の育児支援の内容を確認

各自治体が実施している育児支援の内容と、その充実度をチェックしましょう。自治体ごとに独自の育児支援を導入していることがあります。「ある自治体では援助してもらえたことが、別の自治体へ引っ越した後に援助の対象外となってしまった」ということにならないよう、自治体ごとの支援内容は大まかにでも良いので把握しておくことが大切です。
また、「現時点で必要な支援」と「子どもが成長した後に必要な支援」の両者がそろっているかも確認しておきましょう。

子どもの遊び場の数に注目

公園や広場など子どもの遊び場が多ければ、休日にはのびのびと遊ばせてあげられます。たくさん遊べば、夜もぐっすり寝てくれるでしょう。遊具が充実していることはもちろんですが、思いきり走り回ったり、球技が楽しめたりする広いスペースがあるとなお理想的です。子どもに新しい友達が増えて、保育園や幼稚園以外の新しいコミュニティも作れるでしょう。親御さんも、ママ友やパパ友を作りやすくなります。
近年は、子どもたちが思いきり遊べる広い公園や大きな遊具が減少しています。だからこそ、遊び場の充実度は非常に重要です。

待機児童の状況について確認

子どもを保育園へ預けられるか否かは、待機児童の状況によります。待機児童の数は各自治体や地域ごとで大きく異なるため、転居時はとくに注意が必要です。待機児童数が慢性的に多い傾向にある自治体もあれば、待機児童数0を維持し続けている自治体もあります。

厚生労働省の調査によると、令和3年(2022年)5月1日時点において、待機児童139万人のうち、東京都・埼玉県・千葉県が全体の4割を占めていると報告されています。どの自治体も、令和2年(2020年)度の記録と比較すると待機児童は減少傾向にあるものの、依然としてやや高い状態が続いています。各自治体が発表している待機児童の状況を鑑みて、場合によってはファミリーサポートセンターや一時保育の活用も検討しましょう。

出典:令和4年(2022年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和4年(2022年)5月1日現在)

病院や福祉施設の充実度をチェック

病院や福祉施設の充実度も重要な指標となります。とくに、生まれてから小学校低学年に上がる頃までは防接種の予定が多く、頻繁に通院することになります。乳児の場合、赤ちゃんが健康に育っているか否かをチェックする乳幼児健診に通う必要もあります。

様々な医療施設がそろっていることはもちろん、自宅との距離も重要です。通院にかかる時間や交通費を抑えるためにも、通院しやすい距離にあるか・交通の便は良いかといった要素もチェックしましょう。

また、小さい子どもは突然体調を崩すことが多いものです。夜や土日に子どもが体調不良になったときに備え、夜間診療をしている小児科のある病院や、休日診療に対応している病院が近隣にあるかも確認しておくと安心です。

地域やコミュニティが持つカラーをチェック

地域とそのコミュニティがどのような特徴を持っているのか把握しておくことも重要です。たとえば、団地や築年数が経っているファミリー向けマンションが多いエリアは、昔からそこに住んでいた家族連れと、そのコミュニティが多い傾向にあります。新築マンションや新興住宅が集中しているエリアであれば、その地域に住み始めて間もない人同士のコミュニティが生まれやすくなります。こうした特性を踏まえて、どちらがより自分たちが子育てしやすそうな街か、吟味しましょう。

また、コミュニティの子育てに対する姿勢に着目するのも手です。地域運営の子育てサロンや支援施設が充実していると、初めての子育てで不安なファミリーでも安心して周囲に頼れます。公民館や児童館でのイベントが活発に行われていると、子育て世代同士の交流も活発です。育児の悩みを気軽に話したり、情報交換をしたりといった有意義な場にもなります。

パソナフォスターでは、子どもたちの預かり・学びの場としてご活用いただける児童クラブ「MiracleLabo(ミラクルラボ)」を運営しています。

Miracle Laboは、東京学芸大学との共同研究によって開校された学びの場。保育・子育て支援のプロが在籍しており、お子さんたちや親御さんの悩みに親身になって向き合っています。同時に、学童期の子どもたちには宿題サポートや自主学習サポートも実施。子育ての相談場所として、子どもたちの居場所として、パソナフォスターのMiracleLaboをぜひお役立てください。

園が行っている育児支援策に目を向けるのも手

家庭訪問や家事育児ヘルパーの派遣など、全国各地の自治体では様々な育児支援制度が展開されています。街全体の子育てしやすさはもちろん重要ですが、預ける保育園やこども園など、より身近な場所で育児相談ができると、なお安心です。

パソナフォスターの運営する認可・認証保育園では、日々の子育ての悩み相談も行っています。各運営施設の詳細は、以下のページで紹介しています。子育てでお悩みがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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