CHAPTER 01
不思議なご縁に背中を押され、
パソナフォスターの保育士に応募
結婚後、専業主婦として家庭を支えてきたのですが、子どもの手が離れたタイミングで再就職を考えるようになりました。保育園に勤めていた経験もあり、保育士の仕事を考えましたが、15年のブランク、そして何よりも「保育」そのものが、環境も、保育の内容やニーズも、時代とともにすごく変わっていたため、「できるだろうか…」という不安がありました。
そんなある日、玄関の前に風で飛ばされてきたチラシが落ちていたのです。捨てようと思い手に取ったら、“パソナフォスターの保育士募集の広告”でした。何か運命のような、ご縁のようなものを感じて。何ヵ月も迷っていたなか、背中を押されたような気持ちになり、そのまま電話をかけたのが応募のきっかけです。
CHAPTER 02
“ほっと、わくわく、きらきら、パクパク” が合言葉
そこにつながる、主体的な保育の取組み
パート志望で入社したのですが、だんだんと欲が出てくるものですね。「できるぞ」という自信とともに、保育への想いも強くなり、保育園をより良くしていきたいという一心で働き、気がつけば正社員になっていました。入社して10年が経った頃、現在の園に主任として着任し、そして2年前、園長に就任しました。
パソナフォスターには、保育園の特性や個性を尊重し、保育理念のもとに自由にやらせていただけることに感謝しています。この園では「ほっと・わくわく・きらきら・ぱくぱく」を保育の合言葉にしています。“ほっと”は、ほっとする穏やかな雰囲気や環境。“わくわく”は、わくわくするような楽しい活動。“きらきら”は、「できた!」という達成感や成長。“ぱくぱく”は、ほっとする場所でわくわく、きらきらしながら、おいしいご飯を食べるという食育。子どもたちが主体的に楽しく成長できる毎日を目指し、全員で取り組んでいます。
CHAPTER 03
相手の良いところを褒め合い、認め合うこと
園長になって始めたことの一つが、「先生の良いところを褒める」こと。誕生日に、その先生の良いところや感謝の気持ちを色紙に書いて贈ろう、という提案をしました。もう毎月書き続けて3年目になります。「継続は金なり」と言うことわざのように先生たちは“褒めること・良いところを見つけること”が本当に上手になり、先生同士の仲もすごく良くなっています。そして、一昨年も去年も、この園では離職率がゼロに。自分から辞める先生が一人もいなくなったのです。
「いろんな面から良いところを見ていく」という訓練ができているので、子どもたちに対しても、「今は難しいけど、いつかできるのではないかな」と見守ったり、できた時には「すごいね!」と喜びが倍になったり。一人ひとりの個性を見つけて、寄り添うということに生きているのではないかと感じています。
先生・職員から見た蛇田園長
誕生日の色紙で“マイナスイオン発生器”という言葉と、「泣いている子も泣き止むチカラがある」というメッセージをいただきました(笑)。そんな自分の良いところをどんどん広げて、保育園全体が“癒し”になるように、「みんなで、マイナスイオン発生器になろう!」という想いでいます。
CHAPTER 04
自分の想いを伝える。
仲間が賛同し、ともに成長する。
保育という面では、園長になってまず、職員全員に「私はこういう保育を目指しています」という思いや考えを伝えました。それがどんな保育なのかを話し、全員で共通の著書で勉強し、目指したい保育を理解したうえで賛同してもらえたと思っています。先生たちに「一緒にやりましょう!」と言ってもらえて同じ方向性を見てから、保育園は今まで以上に良くなっていきました。自分がしたい保育を示し、実現させていくというのは、やっぱり「園長」でなければできないことです。保育園も働く環境も変わり、先生たちも変わっていく。そういう風に成果が見えていくことは、すごくやりがいになります。
さらに具体的な取り組みとして始めたのが、職員のキャリアアップです。職員それぞれのキャリアアップ計画を一緒に立て、目標や研修内容を話し合い、実施後には反省を行う。職位に興味がなかった職員もキャリアアップに対して興味を持ち、自発的にいきいきと自己鍛錬を行う姿が見られたことは、園長として嬉しかったことです。同じタイミングで、本社でもキャリアアップ制度が確立され、それによりますます職員の意欲がアップしています。キャリアアップ計画が具現化できるように、より一層サポートしていきたいと思っています。