CHAPTER 01
中学生の娘から「叱り方」のアドバイスをもらったことも
この仕事を選んだ理由は、“子どもに関わる仕事”がしたかったからです。以前は、区の子育て支援員(ファミリーサポート)として登録し、ベビーシッターなど保育補助をしていたのですが、意思疎通ができる年齢の子どもたちともコミュニケーションを楽しみたいと思うようになり、現在の「放課後指導員」に応募しました。
仕事を始めたのは6年前。ちょうど中学生になった娘が部活動を始めて、時間に余裕ができたタイミングでした。現在は週3~4日の勤務で、仕事と家庭を両立したバランスの良い働き方ができています。家では、家族に仕事の話をすることもあり、「こんな叱り方って、どうかな?」と娘に相談すると、「そういう時は、こう言った方がいいよ」とアドバイスをもらうこともあります。
CHAPTER 02
学校と家庭の“間”で、
子どもたちの成長を見守っていきたい
大切にしていることの一つが、保護者の方の「安全・安心に対する施設への信頼」です。例えば、子どもたちは悪気なく、受付で帰る時間をごまかしたりすることがあります。情報が異なる時は、その場で保護者の方に確認します。信じてあげたいという葛藤はありますが、こうした積み重ねが信頼につながり、結果的に子どもたちの安全につながると思っています。
施設には1日に120名くらいの子どもたちが来ます。職員は、子どもたちの顔と名前を一致させていますが、一人ひとりと深く接する時間はなかなか持てません。それでも子どもたちを毎日見ていると、いつもと様子が違うことがある。そういう時はなるべく声をかけ、また、すでに他の職員が対応していることもあります。私たちは一人で働いているのではなく、チームで働いているので、こうした連携プレーはとても重要だと思います。学校の先生よりも保護者の方に会う機会も多く、学校と家庭の“間”にある場所・存在として、子どもたちを見守っていきたいと思っています。
CHAPTER 03
いろんな先生がいるけど、
「子どもが大好き」という気持ちは、全員同じ
職員には、大学生やエルダーの方、ダブルワークをしている方もいます。絵が得意な先生やスポーツ指導ができる先生など多様性があり、いろんな先生がいるからこそ成り立っていると感じます。この仕事を選んだ理由はそれぞれで違いますが、「子どもが大好き」ということは同じですね。
仕事は、チームワークです。子どもたちを見ている時も先生同士での声かけを大切にし、「こういう時は、危ないって言ってくださいね」など気づいた時に伝えるようにしています。特に最初は“叱るタイミング”が難しいので、みんなで動きます。ミーティングで施設リーダーからもらったアドバイスも共有し、日々勉強と成長をしています。和気あいあいとしたチームで、正社員の方々との関係も良く、働きやすい環境をつくってくださっているので感謝しています。
CHAPTER 04
子どもたちにとって、
ホッとできる場所になれたら嬉しいです
一番のやりがいは、子どもたちの成長が見られることです。お迎えに一緒に来ていた弟や妹が施設に通うようになったり、今度は卒業した子が弟妹のお迎えに来たり、この前まで泣いていた子が下級生の面倒を見るようなったり。「こんなことまで、できるようになったのね!」という喜びが日々あります。卒業生が寄ってくることもあるのですが、子どもたちにとってホッとできる場所なのかなと思えると、嬉しいです。体力を使う仕事ですが、子どもたちといるとそこまで疲れを感じません。ただ夏休みが終わるとやっぱり、「終わった~!」ってなりますね(笑)。いつも職場に行くのが楽しみです。